今日は、合同作品展の会場である、山手111番館についてお話したいと思います。
イギリス館の南側。
噴水広場を挟んで立っている、スパニッシュスタイルの洋館が、山手111番館になります。
ワシン坂通りに面した広い芝生を前庭として、ローズガーデンを見下ろす建物は、1926年(大正15年)にアメリカ人のラフィン氏の住宅として現在地に設計、建築されました。
設計者は、べーリック・ホールを設計したJ.H.モーガン氏。
玄関前の3連アーチが同じ意匠ですが、こちらは天井がなくパーゴラになっているため、異なる印象を与えているそうです。
1920年(大正9年)に来日したモーガン氏は、横浜を中心に数多くの作品を残していますが、この山手111番館は彼の代表作の一つと言えのだそうです。
赤い瓦屋根に白壁の建物は地階がコンクリート、地上が木造2階建ての寄棟作りの建物です。
創建当時は、地階部分にガレージや使用人用の部屋、1階に吹抜けのホール、厨房、食堂と居室、2階は海を見晴らす寝室と回廊、スリーピングポーチを配していました。
横浜市は1996年に敷地を取得し、建物の寄贈を受けて保存・改修工事をおこない1999年から一般公開開始。
館内は昭和初期の洋館を体験できるよう家具などを配し、設計者モーガン氏に関する展示等もおこなわれています。
現在、ローズガーデンから入る地階部分は、喫茶スペースとして利用されています。
ギャラリーからの写真。
エントランスの写真。
3枚目はパーゴラで咲き始めた藤花。
今日はドールに興味があるというお客様が多くいらしたようです。
また、午後からはYSDをお連れになったお2人さまがゆっくりといらして下さいました。
某さまのお名前のような藤花が咲き出したのが今日であることに、春の訪れを心から感じた次第です(^^*)